海外FXでスプレッドが狭い業者を比較し選定することで、優位性の高いトレードができるようになります。
そこでこの記事では、海外FXのスプレッドに関する基礎知識から、国内FXとの違い、そして海外FX業者を比較するポイントまで解説します。
目次
海外FXでも重要なスプレッドとは
スプレッドとは、金融取引における取引コスト(手数料)の一部で、買値(Ask)と売値(Bid)の差を指します。
具体的には、取引を行う際に買値は常に売値よりも高く設定されており、その差額がスプレッドになります。
このスプレッドはFX業者などの利益となる部分なので、トレーダーが取引を行う際には必ず発生するコストというわけです。
海外FXのスプレッド基礎知識!国内FXとの違いも比較してみよう!
スプレッドの単位(銭・pips)
スプレッドの単位には、「銭」と「pips」(ピップス)があります。
これらは、主に為替取引やFX(外国為替取引)において使用される単位です。以下にそれぞれの単位について解説します。
1.銭:
銭は、主に日本国内の為替取引で使われる単位で、為替レートの小数点以下2桁目の変動を示します。
例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)の為替レートが1ドル=110.50円から1ドル=110.60円に変動した場合、その変動幅は10銭となります。
2.pips(ピップス):
pipsは、国際的な為替取引やFXで一般的に使用される単位で、為替レートの小数点以下4桁目の変動を示しますが、通貨ペアによっては小数点以下2桁目の変動を示すこともあります。
例えば、EUR/USD(ユーロ/米ドル)の為替レートが1ユーロ=1.2050ドルから1ユーロ=1.2060ドルに変動した場合、その変動幅は10 pipsとなります。
海外FXの取引において、スプレッドは通常「pips(ピプス)」で表現されるので覚えておきましょう。
スプレッドの種類(変動・固定)
スプレッドには、主に「変動スプレッド」と「固定スプレッド」という2種類があります。それぞれの特徴と違いについて解説します。
1.変動スプレッド:
変動スプレッドは、市場の状況や流動性によって常に変化するスプレッドのことを指します。
市場が安定しているときや取引量が多い時間帯は、スプレッドが狭くなることが一般的です。
逆に、市場が不安定で取引量が少ない時間帯や重要な経済指標の発表時には、スプレッドが広がることがあります。
変動スプレッドを採用している海外FX業者では、トレーダーは市場状況に応じてスプレッドが変わることを理解し、取引戦略に組み込む必要があります。
2.固定スプレッド:
固定スプレッドは、市場の状況や時間帯に関わらず一定の幅で設定されるスプレッドのことを指します。
固定スプレッドを採用している国内FX業者では、トレーダーはいつでも同じスプレッドで取引ができるため、取引コストを予測しやすくなります。
どちらのスプレッドが適しているかは、トレーダーの取引スタイルやリスク許容度によって異なります。
簡単なスプレッドの計算方法
スプレッドの計算方法は非常にシンプルで、売値(Bid)と買値(Ask)の差を求めることで計算できます。以下に簡単なスプレッド計算方法を説明します。
例えば、ある通貨ペア(例:EUR/USD)の売値が1.1000ドル、買値が1.1002ドルだとします。この場合、スプレッドは以下のように計算できます。
スプレッド = 買値 – 売値
スプレッド = 1.1002 – 1.1000
スプレッド = 0.0002
この結果から、スプレッドは0.0002ドルです。ただし、通常、スプレッドはpips(ピップス)単位で表されます。1ピップスは為替レートの小数点以下4桁目の変動を意味するため、上記の計算結果をピップスに換算します。
0.0002ドル × 10,000 = 2 pips
この通貨ペアのスプレッドは2ピップスです。このようにして、売値と買値の差を求め、ピップス単位に換算することで、簡単にスプレッドを計算することができます。
海外FXでスプレッドの狭い業者を比較するポイント
口座タイプで変わる特徴について
海外FXでスプレッドの狭い業者を比較する際には、口座タイプを考慮することが重要です。
主にSTP(ストレート・スルー・プロセシング)口座とECN(エレクトロニック・コミュニケーション・ネットワーク)口座があり、それぞれ異なる特徴とスプレッドが設定されています。
STP口座は、顧客の取引注文を直接流動性プロバイダーに転送し、マーケットメイカーが関与しないため、狭いスプレッドを提供できることが多いです。
しかし、流動性の低い通貨ペアや取引時間帯によっては、スプレッドが広がることがあります。
ECN口座は、取引参加者同士を直接繋ぐ電子取引システムで、FX業者がマーケットメイカーとして注文を成立させることなく顧客同士の取引が行われます。
これにより取引コストが削減されるため、極端に狭いスプレッドの提供が実現できています。
ただし、ECN口座では取引手数料が別途発生することが一般的です。
これらの口座タイプを比較する際には、トレーダー自身の取引スタイルや投資目的に応じて選択が重要です。
例えば、短期取引やスキャルピングを行う場合、スプレッドが狭いECN口座が適していることがありますが、長期取引を行う場合は手数料が低いSTP口座が適していることもあります。
そのため、スプレッドだけでなく手数料や取引環境も検討して、最適な業者を選ぶことが重要です。
各通貨ペア・取引銘柄を比較する
海外FXでスプレッドの狭い業者を比較する際には、各通貨ペアや取引銘柄を検討することも重要です。
異なる通貨ペアや銘柄によって、スプレッドが大きく変わることがあります。以下にそのポイントを説明します。
主要通貨ペア(メジャーペア)は、米ドルを含む通貨ペアで、最も取引量が多いものです。
例えば、EUR/USD(ユーロ/米ドル)、USD/JPY(米ドル/日本円)、GBP/USD(英ポンド/米ドル)などが該当します。
主要通貨ペアは市場の流動性が高いため、スプレッドが狭くなることが一般的です。
一方、マイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアは、市場の流動性が低いためスプレッドが広くなる傾向があります。
また、取引銘柄によっても流動性や人気度が異なり、それに伴ってスプレッドが変動します。
要するに海外FX業者を比較する際には、自分が主に取引する通貨ペアや銘柄のスプレッドをチェックし、それらを比較することが重要というわけです。
取引コストを比較する
海外FXでスプレッドの狭い業者を比較する際には、取引コストを検討することが重要です。
スプレッド以外にも取引に関連するさまざまなコストが発生するため、それらを比較検討することが効果的な取引を行う上で必要です。
以下に、取引コストに関するポイントを説明します。
1.取引手数料:
一部の業者では、取引ごとに手数料が発生することがあります。特にECN口座の場合、スプレッドが狭い代わりに取引手数料が別途発生することが一般的です。
取引手数料は取引回数が多いほど蓄積して利益に影響を与えるため、検討することが重要です。
2.スワップポイント:
FX取引では、異なる通貨間の金利差によって発生するスワップポイントがあります。ポジションを維持することで毎日スワップポイントが発生し、獲得または支払いが行われます。
業者によってスワップポイントの設定が異なるため、比較検討することが重要です。
3.入金・出金手数料:
業者によっては、口座への入金や出金時に手数料が発生することがあります。取引資金を効率的に管理するため、入金・出金手数料を比較しておくことが望ましいです。
これらの取引コストを総合的に検討し、自分の投資スタイルや予算に合った業者を選ぶことが重要です。
約定力・約定スピードも比較する
海外FXでスプレッドの狭い業者を比較する際には、約定力(執行力)と約定スピードも検討することが重要です。
これらは取引の効率性や利益に大きく影響する要素であり、スプレッドだけでなく、全体的な取引環境を評価する上で重要なポイントです。
1.約定力(執行力):
約定力は、注文が正確かつ迅速に執行される能力を指します。高い約定力を持つ業者は注文が滑らずに成立することが多く、トレーダーが意図した価格で取引ができる可能性が高まります。
逆に約定力が低いと注文が拒否されたり、滑りにより損失が拡大するリスクがあります。
2.約定スピード:
約定スピードは、注文が成立するまでの時間を指します。約定スピードが速い業者は注文が迅速に処理され、市場の変動に素早く対応できます。
一方、約定スピードが遅いと市場価格が変動した後に取引が成立するため、狙った利益が得られないことがあります。
以上の点からも、業者を比較する際には約定力と約定スピードを検証し、自分の取引スタイルに適した業者を選ぶことが重要と言えるでしょう。
海外FXでスプレッドの狭い業者を徹底比較
ブローカー名 | STP口座 | ECN口座 | ||
USD/JPY | EUR/JPY | USD/JPY | EUR/JPY | |
ThreeTrader | 0.7pips | 1.0pips | 0.6pips | 0.9pips |
XMTrading | 1.6pips | 2.1pips | 0.6pips | 1.1pips |
Exness | 1.1pips | 1.9pips | 0.7pips | 1.2pips |
FXGT | 2.1pips | 2.0pips | 0.8pips | 1.1pips |
TITAN FX | 1.2pips | 1.6pips | 0.9pips | 1.2pips |
AXIORY | 1.7pips | 1.8pips | 0.8pips | 1.3pips |
HFM | 1.9pips | 2.0pips | 0.8pips | 1.8pips |
海外FXでスプレッドの狭い業者比較ランキング
①ThreeTrader
ThreeTraderは、海外FXトップクラスの低スプレッドでトレードができる業者です。
スプレッドの狭さがポイントで、スタンダードタイプの「Pureスプレッド口座」と極小スプレッドで取引できる「Rawゼロ口座」が用意されています。
どちらを選ぶかによって実際の取引コストが変わりますが、いずれもスプレッドが狭く、プロの専業トレーダーに多く利用されています。
スプレッドの狭さを重視するトレーダーにとって非常に魅力的な業者で、取引コストを抑えつつ効率的な取引が行えることが期待できます。
②XMTrading
XMTradingは、世界中のトレーダーから高い評価を受けている海外FX業者の一つです。
特にKIWAMI極口座はスプレッドの狭さが特徴で、特に主要通貨ペアにおいて優れた取引条件が提供されています。
なお、最大レバレッジ1000倍が提供されているので、少額の資金でも大きな取引が可能です。
スプレッドの狭さだけでなく、取引環境やサポート体制の充実さからも多くのトレーダーにとって魅力的な業者となっています。
③Exness
Exnessは、取引条件の良さやサービスの質から多くのトレーダーに支持されている海外FX業者です。
ECN口座はスプレッドも狭く、主要通貨ペアをはじめとする多くの通貨ペアで競争力のあるスプレッドが提供されています。
加えて、無制限レバレッジも選択できるため、資金が少なくても大きな取引を行うことが可能です。
初心者で資金力が足りないケースでもハイレバレッジによるトレード環境が整っているので、非常に人気の高いブローカーと言えます。
④FXGT
FXGTは、スプレッドの狭さや取引環境の良さで知られる海外FX業者です。
スプレッドが狭く約定力の高い取引が可能なECN口座は、多くのトレーダーに好評で、特に主要通貨ペアでは非常に競争力のあるスプレッドが特徴となっています。
最大レバレッジ1000倍のため、資金量が少ない方でも少額から大きな利益を出すことも可能です。
ゼロカットシステムも採用されているため、入金額以上の損失もなく安心してトレードすることができます。
⑤TITAN FX
TITAN FXは、スプレッドの狭さや高い約定力で評判の海外FX業者です。
主要通貨ペアをはじめとした多くの通貨ペアで競争力のある低スプレッドを提供しており、スキャルピングやデイトレードなど短期取引を行うトレーダーにとって魅力的な取引環境が整っています。
そのため、トレード環境を重要視する中級者以上のトレーダーに非常に人気なブローカーのひとつです。
⑥AXIORY
AXIORYは、スプレッドの狭さや優れた取引環境で知られる海外FX業者の一つです。
主要通貨ペアをはじめとした多くの通貨ペアで競争力のある低スプレッドを提供し、長期から短期取引まで幅広いニーズに対応しています。
取引プラットフォームには、業界標準のMetaTrader4(MT4)およびcTraderが採用されており、どちらも機能性が高く使い勝手が良いことが特徴です。
さらに最大レバレッジは400倍まで選択可能で、少額の資金でも大きな取引ができます。
約定力が高いので、スキャルピング取引にも適している業者の一つです。
⑦HFM
HFM(旧HotForex)は知名度も高く人気のある海外FXブローカーのひとつです。
クッション機能付きのボーナスや出金可能なボーナスなど、魅力的なボーナスプロモーションが特徴です。
また、1200種類を超える豊富な銘柄となっており、トレーダーは幅広い選択肢で取引することが可能です。
最大レバレッジ1000倍でゼロカットシステムもあるので、少額から大きな利益を出すことも可能な業者です。
海外FXでスプレッドが狭い業者を徹底比較!優位性の高いトレードをしよう!