Exnessでトレードする際には、ロスカットルールについて理解しておかなければなりません。
ロスカットは損失を抑えるために重要ですが、適切なリスク管理ができていないとトレードに悪影響を与えることがあるので注意しましょう。
この記事では、Exnessのロスカットルールや仕組み、効果的なリスク管理方法を解説します。
目次
Exness(エクスネス)のロスカットルール
口座タイプ別のマージンコールについて
マージンコールとは、証拠金取引(例えば外国為替取引やCFD取引)にて証拠金の資金が、あらかじめ定められた維持率を下回った際に発生する警告です。
マージンコールは、トレーダーに対してリスク管理を行うよう促す目的があります。
Exnessでは、口座タイプごとにマージンコールの水準が異なりますので、自分が利用している口座タイプの水準を確認しましょう。
口座タイプ | マージンコール |
スタンダード | 60% |
スタンダードセント | 60% |
プロ | 30% |
ゼロ | 30% |
ロースプレッド | 30% |
ストップアウト(ロスカット水準)は証拠金維持率0%
Exnessでは、ストップアウト(ロスカット水準)が証拠金維持率0%に設定されています。
ストップアウトとは、取引口座の証拠金維持率があらかじめ定められた水準を下回った際に、強制的にポジションが決済(ロスカット)される仕組みです。
これは損失を最小限に抑えるために、Exness側が自動的に実施する措置になります。
通常、他のプラットフォームではストップアウト水準が20%や50%など、より高い水準で設定されていることが一般的です。
これに対してExnessの0%設定は、より長くポジションを保持できることを意味しており、少しの値動きで強制ロスカットされにくいメリットがあります。
ゼロカットシステム採用で追証なし
Exnessではゼロカットシステムが採用されており、追証が発生しない仕組みが整っています。
ゼロカットシステムとは、急激な為替変動によってロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになった場合でも、強制的に口座残高をゼロに戻してくれるシステムです。
これにより、国内FX業者のように追加の資金(追証)を支払う必要がなく、最大損失額が元々の証拠金に制限されることが保証されます。
Exnessのゼロカットシステムにより、トレーダーは追証による追加資金の負担を心配することなく取引に専念できるということです。
海外FX業者のゼロカットシステムとは?メリットとデメリットを徹底解説
Exnessのロスカット設定方法
ストップロスオーダーの設定
Exnessではストップロスオーダーを設定することで、取引におけるリスクを管理することができます。
ストップロスオーダーとは、あらかじめ設定した価格に達した場合に自動的にポジションを決済する注文のことです。
これにより損失が想定される範囲を制限し、より安全なトレードを実現できます。
Exnessでストップロスオーダーの設定方法は以下の通りです。
1.取引プラットフォーム(例:MetaTrader 4/5)を開きます。
2.取引したい通貨ペアや商品を選択し、注文画面を表示させます。
3.「新規注文」または「注文変更」ウィンドウを開き、ストップロス欄に希望する価格を入力します。買いポジションの場合は、現在の買値よりも低い価格を設定し、売りポジションの場合は、現在の売値よりも高い価格を設定します。
4.必要に応じて、他の取引条件(例:指値注文など)を設定し、注文を確定します。
ストップロスオーダーは、市場の急激な変動が発生した際や自分が取引を監視できない状況でも、損失が一定の範囲に収まるようにする役割があります。
積極的にExnessでストップロスオーダーを活用し、適切なリスク管理を行いながらトレードを行いましょう。
Exnessでロスカットを回避する方法とリスク管理
レバレッジを抑えてトレードする
Exnessでロスカットを回避する方法の一つとして、レバレッジを抑えてトレードすることが挙げられます。
ロスカットが発生する主な原因は、証拠金維持率が一定の水準を下回ることです。
高いレバレッジを使用すると、市場変動による影響が大きくなるので、証拠金維持率が急速に低下するリスクが増加します。
そのため、ロスカットを回避するためには、レバレッジを適切に抑えることが重要です。
Exnessでロスカットを回避しながらリスク管理を行うためには、自分に適したレバレッジを見極め、慎重にトレードを行うことが重要です。
一部のポジションを決済する
Exnessでロスカットを回避する方法として、一部のポジションを決済することが考えられます。
これにより、リスクを分散し証拠金維持率を一定水準以上に維持することができます。
取引中に特定のポジションが大きな損失を抱えている場合、証拠金維持率が低下し、ロスカットに近づく可能性があります。
そのような状況では、損失が拡大する前に一部のポジションを決済することで、残りのポジションのリスクを緩和して証拠金維持率を向上させることができます。
ただし、一部のポジションを決済することで、損失を最小限に抑えてロスカットのリスクを回避できますが、利益を伸ばすチャンスも同時に減少します。
そのため、ポジションを決済するタイミングや数量は、市場状況や自身の投資戦略を考慮しながら慎重に決定しましょう。¥
証拠金を追加する
Exnessでロスカットを回避する方法として、証拠金を追加することが有効です。
証拠金は取引を行う際に必要な預託金であり、証拠金維持率が一定水準を下回らないようにすることでロスカットを回避できます。
証拠金を追加することで、市場の急激な変動に対しても柔軟に対応し、ロスカットリスクを軽減できます。
ただし、証拠金を追加することは一時的な対処であり、適切なリスク管理やポジション管理を行わなければ、再びロスカットリスクが高まる可能性があるので注意しましょう。
損切り判断を行う
Exnessでロスカットを回避する方法として、損切り判断を行うことが重要です。
損切り判断とは、トレードで損失が発生した場合に、その損失を最小限に抑えるためにポジションを決済するタイミングを見極めることを指します。
適切な損切り判断を行うことで、ロスカットに至る前に損失を極力抑え、証拠金維持率を一定水準以上に維持することができます。
また、損切り判断によってリスクをコントロールすることで、資金管理が容易になり長期的なトレード成功につながります。
損切り判断を行うためには、市場状況の分析や自身の投資戦略に基づいて、ストップロスオーダーの設定やポジションの決済タイミングを適切に決定する必要があります。
これにより、市場の急激な変動による大きな損失を避け、ロスカットリスクを軽減できます。
Exnessでロスカットを回避するためのリスク管理ガイド