Exnessで取引するにあたり、約定力が気になっている方も少なくありません。
スリッページは約定力に大きく関わりますが、その原因は多岐にわたります。
この記事では、Exnessでスリッページが発生する原因を解説し、発生した場合の影響や対策について説明します。
目次
約定力で重要なスリッページとは
約定力とは、取引所やブローカーが顧客の注文を迅速かつ正確に執行する能力のことです。
約定力が高いほど、トレーダーは注文を理想的な価格で実行できる可能性が高まります。
この約定力において重要な要素のひとつが「スリッページ」です。
スリッページとは、トレーダーが注文を出した価格と、実際に注文が約定される価格との差のことを指します。
約定力が高いブローカーは、スリッページを最小限に抑えることができ、トレーダーにとってより安定した取引環境を提供します。
そのため、スリッページは約定力を評価する上で非常に重要な要素になるというわけです。
Exnessでスリッページで滑る原因
市場の流動性の低下
Exnessでスリッページが発生する原因のひとつに、市場の流動性の低下が挙げられます。
市場の流動性が低下する主な理由は取引量が少ないことですが、この取引量が少ないとスリッページが発生しやすくなります。
通常、主要通貨ペアの取引においては流動性が十分に確保されていますが、マイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアの取引においては、市場の流動性が低下することがあります。
そのため、これらの通貨ペアで取引を行う際は、スリッページが発生しやすい状況に注意が必要しましょう。
高いボラティリティ
Exnessでスリッページが発生する原因のひとつに、高いボラティリティがあります。
ボラティリティとは、市場の価格変動の大きさや激しさを表す指標です。
このボラティリティが高いと価格が急激に変動するので、スリッページが発生しやすくなります。
特に重要な指標発表時や要人発言などのイベントがあると、市場のボラティリティが一時的に上昇することがあります。
このような状況下では、注文が出されると同時に価格が急変するため、注文が想定していた価格とは異なる価格で約定されるリスクが高まります。
注文量(ロットサイズが大きい)
Exnessでスリッページが発生する原因のひとつに、注文量(ロットサイズ)が大きいことがあります。
ロットサイズとは取引する通貨の単位を表しており、Exnessの1ロットは100,000通貨単位です。
このロットサイズが大きいほど約定に必要な流動性が増えるので、スリッページが発生しやすくなります。
特に流動性の低い通貨ペアや取引時間帯では、大きなロットサイズでの取引がスリッページを引き起こすリスクが高まるので注意しましょう。
サーバーの高レイテンシ
Exnessでスリッページが発生する原因のひとつに、サーバーの高レイテンシが挙げられます。
レイテンシとは、コンピューターシステムやネットワークでデータが伝送される際の遅延時間のことを指します。
サーバーのレイテンシが高いと、トレーダーが注文を出した時点とサーバーが注文を受け取る時点の間にタイムラグが生じるため、スリッページが発生しやすくなります。
自分のインターネット環境
Exnessでスリッページが発生する原因のひとつに、自分のインターネット環境が関係しています。
インターネット環境が不安定だと、注文の送信や約定の確認にタイムラグが生じ、スリッページが発生しやすくなります。
Exnessでスリッページが発生した場合の影響について
損益に影響が出る
Exnessでスリッページが発生した場合、損益に影響が出ることがあります。
例えば、買い注文を出した場合、スリッページが発生すると実際の約定価格が注文価格よりも高くなることがあるため、利益が減少したり損失が拡大する可能性があります。
逆に売り注文を出した場合、スリッページにより約定価格が注文価格よりも低くなることがあるため、同様に利益が減少したり損失が拡大するリスクがあります。
リスク管理が難しくなる
Exnessでスリッページが発生した場合、リスク管理が難しくなることがあります。
スリッページが発生すると、ストップロスやテイクプロフィットのオーダーも、指定した価格と異なる価格で約定されます。
その結果、損失額が計画よりも大きくなったり、利益が思ったよりも小さくなる場合があります。
これにより、リスク対報酬比が変動するので、リスク管理の計画が崩れることがあります。
Exnessの約定力をアップさせるためのスリッページ対策
口座タイプを「プロ口座」に変更する
Exnessのスリッページ対策として、口座タイプを「プロ口座」に変更することが効果的です。
プロ口座では、取引方式としてInstant Execution(インスタント・エグゼキューション)が採用されているので、これにより約定力の向上が期待できます。
Instant Executionは、注文が指定した価格で即座に約定する取引方式です。
これに対して、他の口座タイプではMarket Execution(マーケット・エグゼキューション)が採用されています。
Market Executionは、注文が最良の市場価格で約定する方式で、スリッページが発生しやすいことが特徴です。
一方で、プロ口座のInstant Executionを利用すると、指定した価格での約定が確実になるので、スリッページが発生する可能性を減らすことができます。
ただし、Instant Execution方式では、注文が指定価格で約定できない場合に約定されずリクオートが行われる可能性があります。
これにより、取引のタイミングが遅れることがあるため注意が必要です。
ただし、総合的に見るとプロ口座を利用することで、Exnessの約定力を向上させることができるので、スリッページのリスクを軽減することが可能です。
Exnessの約定力はどう?スリッページで滑る原因と対処法