海外FXを使う上でもっとも重要なポイントは「追証がない」ということです。
大手海外FX業者のXMTRADING(エックスエム)も追証が発生しない仕組みを採用していますが、その中身について理解しておくことが重要です。
この記事では、追証の基礎知識を解説すると共に、XMで追証が発生しない理由や過去の対応事例を紹介します。
また、最後にはXMと同様で追証が発生せずに信頼性が高い海外FXブローカーについても紹介しますので、業者選びの参考にしてみてください。
目次
追証(追加保証金)とは?
追証(追加保証金)とは、金融取引における概念で、証券会社が顧客から追加の資金を要求する仕組みのことを指します。
FXにおけるレバレッジ取引では、預けた資金(証拠金)を超える金額を借りて取引を行うことが可能です。
しかし、市場の動きによっては取引が不利な方向に進む可能性があるため、その結果、損失が預けた証拠金を超える場合があります。
この時、証券会社は顧客に対し追証(追加保証金)を行い、追加の資金を預けるよう要求します。
この追証が発生すると、投資家は追加の資金を速やかに入金する必要があります。
そのため、追証がある業者で取引をする際には、このようなリスクを理解してレバレッジ取引を行うことが非常に重要です。
どうしてXM(エックスエム)に追証がないのか?
ゼロカットシステムを採用している
XM(エックスエム)で追証が発生しない主な理由は、「ゼロカットシステム」を採用しているからです。
海外FX業者のゼロカットシステムとは?メリットとデメリットを徹底解説
ゼロカットシステムとは、取引で生じた損失が証拠金を超えた場合でも、その超過分を投資家に請求しないシステムです。
これはネガティブ・バランス・プロテクション(Negative Balance Protection、NBP)とも呼ばれており、投資家を保護する重要な機能の一つです。
つまり、損失は預けた保証金までとなるので、それ以上の追加資金を要求されることはありません。
これがXMで追証(追加保証金)の請求が発生しない大きな理由になります。
XMのゼロカットはいつ?リセットされる条件・タイミングを徹底解説!
国内FX業者で追証無し業者がいない理由
日本におけるFX業者で追証無しの業者がいない理由は、日本の金融商品取引法による規制によるものです。
具体的には、金融商品取引法(抄)第39条により、FX業者が顧客の損失を補填する行為が禁止されています。
この条文があることで、FX業者は顧客の取引で発生した損失を顧客自身の証拠金(取引を開始するために必要な最小限の資金)で超えてしまった場合に、追加で資金を提供することができません。
つまり、顧客が取引で大きな損失を出した場合でも、その損失を補填するための追加資金を業者が提供することが法律で禁じられているというわけです。
その結果として、日本のFX業者は「追証無し」または「ゼロカットシステム」を採用することができないということです。
一方で、海外FX業者は日本の法律に干渉しないため、ゼロカットシステムの提供が実現しています。
本当にXMで追証が起きていないのか?過去の事例で確認しよう!
スイスフランショック時にXMが対応した内容
XMが提供しているゼロカットシステムの信頼性を確認するためには、過去の事例が非常に参考になります。
例えば、2015年にスイス国立銀行が金融政策を突如変更したことで発生した「スイスフランショック」では、USDCHFで2,820pips、CHFJPYで3,947pipsという大きな暴落が発生しました。
この時に多くのトレーダーは証拠金を超える損失を出しましたが、XMではゼロカットを機能させトレーダーを保護しています。
スイス国立銀行がEUR/CHFの上限撤廃を決定したことによって引き起こされた最近の市場での非常に大きな値動きによって、XMはスイス国立銀行による大混乱の影響は受けていないことをお客様に保証致します。
XMTradingは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。
XMTradingは、この度のEURCHF通貨ペアの異例な値動き等の混乱時には、特にお客様に対する当社の忠誠心の現れとして、こちらのマイナス残高の自動的な保護を継続していく所存です。
先週中にマイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社の評判と強みへのお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、マイナス残高は既にリセットされています。
XMTRADING:重要なお知らせ – CHFに関する更新
このように、過去の大きな金融危機の事例からも、XMのゼロカットシステムには一定の信頼性があると評価できるでしょう。
海外FX業者の中には追証を請求した事例も
海外FX業者が提供しているゼロカットシステムは、一見すると投資家保護の観点から信頼性が高いと判断できます。
しかし、一部の海外FX業者はゼロカットシステムを提供しておきながら、大きな金融危機で暴落が発生した際に追証を請求するケースも存在します。
例えば、前項で紹介したスイスフランショックにて、FXDDという海外FX業者はゼロカットシステムを突如撤廃し、追証をユーザーに請求した事例が存在します。
要するに、後出しじゃんけんのような形でゼロカットシステムを撤廃したということになります。
当然、これらの対応がきっかけで、FXDDは金融ライセンスを剥奪されていますが、重要なことは「ゼロカットシステムを宣伝している業者が必ず損失補填するわけではない」ということです。
そのため、ユーザーが海外FX業者選びをする際には、ゼロカットシステムが本当に機能するのか?その信頼性を見極めなければいけないということになります。
XMを含む追証なしで信頼性が高い海外FX業者一覧
XMTRADING
今回紹介したXMTRADING(エックスエム)は、資金量も豊富でゼロカットシステムを採用している信頼性が高い海外FX業者です。
口座タイプも非常に豊富で、一般的なスタンダード口座や極小スプレッドで手数料無料の極口座など、トレード環境に応じて口座タイプを選択することができます。
海外FX業者に多いトラブルの噂も少なく、多くのトレーダーが利用しているブローカーです。
Exness
Exness(エクスネス)は、資金量・取引量共に最大手の海外FX業者です。月間の取引量は3.8兆ドルを超えており、世界的に多くのトレーダーに利用されている特徴があります。
安心のゼロカットシステムが採用されているほか、ブローカーでは唯一の無制限レバレッジでトレードできるメリットがあります。
ハイレバレッジ取引により少額から大きな利益を出すこともできるので、近年国内でも人気の出てきているブローカーです。
AXIORY
AXIORY(アキシオリー)は、ゼロカットを採用している透明性が高く人気の高いブローカーの一つです。
スプレッドも狭く高い約定力を実現しているブローカーなので、取引環境にこだわっているトレーダーに人気が高いです。
現物株式・ETFなども取引可能なので、初心者でも簡単にポートフォリオを組むことができます。
TitanFX
TitanFX(タイタン)は、ゼロカットで追証が発生しない海外FXブローカーのひとつです。
狭いスプレッドと信頼性の高い約定力に定評があり、高水準なトレード環境が評価されているブローカーです。
そのため、スキャルピングやEAにも適しているブローカーとして有名です。
XMに追証はなし?基礎知識から過去の事例まで徹底解説!