Exnessは非常に人気の高い海外FXブローカーですが、海外FXを利用する際には口座凍結のリスクを理解することが重要です。
そこ本記事では、一般的なFX業者の口座凍結と休眠口座の違いを解説しつつ、Exness特有の口座凍結の原因と対策を紹介します。
目次
一般的なFX業者の口座凍結とは
口座凍結とは
海外FX業者における口座凍結とは、特定の条件や理由により口座内の取引や資金の出金が制限される状況を指します。
なお、口座凍結が起きる主な理由としては以下の2通りになります。
- 放置している口座で維持手数料が不足する
- 規約違反に起因する口座凍結
一定期間取引が行われていない口座に対して、海外FX業者が維持手数料を請求することがあります。
この維持手数料が口座残高を上回る場合、業者は口座を凍結して取引や出金が制限されることがあります。
また、海外FX業者の利用規約に違反した場合、業者は口座を凍結する権利を有しています。
規約違反の例としては以下のような取引行為が挙げられます。
- アービトラージ
- スキャルピング
- 窓埋めトレード
アービトラージとは、為替レートの差を利用して異なる市場や業者間で同時に取引を行い、リスクなしで利益を得ることを目的とした取引です。
このトレード手法は多くの海外FX業者で禁止しています。
また、短期間(通常は数秒から数分)で小さな利益を狙って繰り返し取引を行うスキャルピングについても、業者にとって高い負荷をかけるため一部の業者はこの手法を禁止しています。
その他にも、窓埋めを利用して取引を行う手法も、一部の業者では禁止されています。
このように口座凍結を回避するためには、業者の利用規約をよく理解し、適切な取引行為を心がけることが重要です。
口座凍結と休眠口座の違い
口座凍結と休眠口座は、どちらも取引や資金の出金が一定程度制限される状況を指しますが、その原因や対処法に違いがあります。
口座凍結は、主に利用規約に違反した取引行為や維持手数料の不足などの理由で、FX業者が口座の機能を制限する状態を指します。
口座凍結されると、取引や資金の出金ができなくなります。
口座凍結の解除は基本的にできませんが、違反行為の是正や維持手数料の支払いなど、業者から求められる条件を満たすことで解除されるケースもあります。
一方、休眠口座は、一定期間(業者によって異なるが、通常は数ヶ月から1年程度)取引が行われていない口座に対して、業者が自動的に適用する状態です。
休眠口座では、新規取引の開始が制限されることが一般的ですが、資金の出金は可能なことが多いです。
なお、口座凍結とは違い休眠口座は復旧可能ですが、再度取引を開始するか業者に連絡して手続きを行う必要があります。
要するに、口座凍結は利用規約違反や維持手数料不足によって発生し、機能制限が厳しい状態ですが、休眠口座は長期間の非活動によって発生し、解除が比較的容易な状態ということです。
Exnessにおける口座凍結と休眠口座になる原因
維持費による口座凍結はない
Exnessは多くのFX業者とは異なり、維持費による口座凍結が発生しないという特徴があります。
その主な理由は、Exnessでは口座の維持手数料が無料であるため、顧客が追加のコストを負担することなく取引を続けられることです。
一部のFX業者では、長期間取引が行われていない口座に対して維持手数料を請求し、その費用が口座残高を上回る場合に口座凍結を行います。
しかし、Exnessではこのような維持手数料が発生しないため、長期間取引が行われていない口座でも維持費による口座凍結の心配はありません。
ただし、Exnessでは規約違反などの理由で口座凍結が発生する可能性がありますので、利用規約を遵守して適切な取引行為を行うことが重要です。
90日間放置すると休眠口座(アーカイブ)になる
Exnessでは、90日間取引が行われていない口座を休眠口座(アーカイブ)として扱います。
休眠口座は、一定期間の非活動によって自動的に適用される状態で、通常の口座とは異なる制限が設けられています。
Exnessでの取引を継続する際は、90日間の非活動期間に注意しつつ、口座が休眠状態にならないように定期的に取引を行いましょう。
Exnessで口座凍結が起きにくい理由について
Exnessで口座凍結が起きにくい理由の一つは、一部の通常の海外FXブローカーが禁止している取引手法が、Exnessの規約で禁止されていないことです。
例えば、通常の海外FXブローカーが禁止しているアービトラージやスキャルピング、窓埋めトレードなどの取引手法はExnessで禁止されていません。
Exnessではこれらの取引手法が規約で禁止されておらず、トレーダーが自由に取引を行うことができるため、口座凍結が起きにくい状況が生まれているとも言えます。
ただし、Exnessでも規約違反による口座凍結が発生する可能性があるため、適切な取引行為を行って利用規約を遵守することが重要です。
Exnessで口座凍結が起こりうる禁止事項について
友人・家族による代理取引
Exnessでは、友人や家族による代理取引が禁止事項となっており、このような行為が発覚した場合、口座凍結が起こりうる事態となります。
代理取引とは、口座所有者以外の第三者がその口座を利用して取引を行うことを指します。
FX取引は個人の判断やリスク許容度に基づいて行われるべきですが、口座所有者以外が取引を行うことで、所有者の意図しないリスクや損失が発生する可能性があります。
また、代理取引は不正行為やマネーロンダリングの温床となるリスクもあるため、Exnessを含むFX業者の多くは厳しく規制しています。
この規約に違反する代理取引が行われた場合、Exnessは口座の機能を制限して凍結措置を取ることがあるので注意しましょう。
利用が許可されていない国に移住した
Exnessでは、利用が許可されていない国に移住または国籍を有した場合、口座凍結が起こりうる禁止事項となっています。
これは各国の法規制や金融監督当局の要求により、特定の国籍や居住者を対象としたサービス提供が制限されているためです。
Exnessは、以下の国の国籍を有する方および居住者*のお客様は受け付けていません。アメリカ合衆国、アメリカ領サモア、ベーカー島、グアム、ハウランド島、キングマン岩礁、マーシャル諸島、北マリアナ諸島、プエルトリコ、ミッドウェー島、ウェーク島、パルミラ環礁、ジャービス島、ジョンストン環礁、ナバッサ島、マルティニーク、 米領バージン諸島、合衆国領有小離島、およびバチカン市国
引用:Exness
これらの国に移住または国籍を有した場合、Exnessは口座の利用を制限して最終的には凍結することがあります。
このような状況を避けるためには、移住先の国においてExnessのサービスが利用可能か確認し、必要に応じて別のFX業者に口座を移行することが望ましいでしょう。
18歳未満で口座を所持したのが判明した場合
Exnessでは18歳未満の利用を禁止しているため、口座を所持していることが判明した場合、口座凍結が起こる可能性があります。
多くの国では、未成年者が独自に金融取引を行うことは制限されています。
このような背景からも、18歳未満の者が口座を開設することを禁止しており、そのような状況が発覚した場合、口座の利用を制限して凍結することがあるので注意しましょう。
Exnessで口座凍結や休眠口座になった場合の対処法
口座凍結:新規口座を開設し直す
Exnessで口座凍結になった場合、新規口座を開設し直すことが一つの対処法となります。
ただし、新規口座を開設する前に、まずは口座凍結の原因を特定して問題が解決されていることを確認しましょう。
口座凍結の原因が規約違反や禁止事項によるものである場合、その問題を改善することが重要です。
例えば、利用が許可されていない国に移住した場合は、利用可能な国に居住していることを証明する書類を提出するなど、必要な手続きを完了させましょう。
また、不明な点や問題が発生した場合は、Exnessのカスタマーサポートに相談することも有効な対処法となります。
休眠口座:アーカイブの最有効化
Exnessで休眠口座(アーカイブ)になった場合の対処法は、アーカイブの再有効化で解決します。
アーカイブからの再有効化を行うには、まずExnessのウェブサイトにログインしマイページにアクセスをしましょう。
マイアカウントのアーカイブ済みを開き、該当の口座で「最有効化」をすることで機能制限が解除されます。
再有効化が完了したらExnessで取引を再開できますので、トレードを開始しましょう。
Exnessで安全に取引するための口座凍結対策ガイド